御宝殿の稚児田楽
御宝殿の稚児田楽(ごほうでんのちごでんがく)は、錦町御宝殿の御宝殿熊野神社に伝わる田楽。御宝殿熊野神社稚児田楽風流保存会によって伝承されている。祭事は、7月31日、8月1日に行われ、田楽は7回ほど奉納される。田植えから収穫までを舞踊化したものとされる。用いる楽器より、ざらっことも呼ばれる。
芸態
稚児田楽は、8人の童子により行われる。そのうち2人は露払いと呼ばれ、浴衣を着て、黒烏帽子をかぶり、90センチメートルほどのほこ竹を持つ。竹の先にはからす、うさぎの描かれた径20センチメートルほどの太鼓様のものが付けられる。からすは赤地に、うさぎは白地に描かれる。残りの6人は、浴衣を着て、二つ折りの板笠をかぶり、ざらっこと呼ばれるびんざさらを持つ。4人ずつが向かい合い、田楽が演じられる。東側の列が、からすで海を象徴し、西側はうさぎで山を意味するという。
田楽の動きは、その場で四方に向きをかえる「総めぐり」、対角線上の2人が順に位置をかえる「親と子の取換え」、一列または二列になる「一列組打ち」「二列組打ち」、2人ずつ退場する「親は親子は子」などがある。総じて幾何学的な動きが特徴的である。また、田楽の舞台まで進むときの道中囃子がある。囃子は、太鼓、笛で、笛は7穴である。
経緯
1972年 祭事に演じられる風流とともに県重要無形民俗文化財に指定される。
1976年 「御宝殿熊野神社田楽風流」として、国指定重要無形民俗文化財に指定される。
2004年 いわき暮らしの伝承郷で、「祈るこころ 祭るかたち 御宝殿熊野神社の祭礼」の企画展が行われ、祭礼に使われる道具などが展示された。
御宝殿の稚児田楽つながり
いわき暮らしの伝承郷 http://www.denshogo.jp/